今年買って良かったほどよく小さいガジェット3つ

この記事はねとけんアドベントカレンダー2017 23日目です。 23日目ももうあと残り20分もありません。大遅刻ですが、なんとかやっていきの精神で臨みます。手を動かすのが遅いのはいつものことなのです。


突然ですが私はほどよく小さいガジェットが大好きです。大きくて多機能で高性能なやつより、ほどよく小さくて、必要な機能がほどよく揃ってて、割り切ってほどよく使えるのが欲しいんですよね。ことしはそんな私が「こいつは大当たりだぜ!」と思えたガジェットが3つもあったので、思いつくまま箇条書きでご紹介します。

GPD Pocket

www.gpd.hk

  • モバイルPC。小さいけどふつうに Windows機 として動く。
  • ほどよく小さくできているので好き。
  • Aliexpress の GPD Official Store で購入。$509.15。なぜかクラウドファンディングで先行投資してた人たちより早く届いた。
  • かばんに入れてても全く気にならない軽さで、常時かばんに入れて持ち歩いている。
  • 充電はUSB Type-C ケーブルで行う。5V3Aの出力があればモバイルバッテリーからでも充電が可能。なので Anker のモバイルバッテリーをかばんに常時用意してある(後述の Jelly Pro の充電の為にも必要ということもある)。5V3A出力可能な充電用の USB Type-C ケーブルはふつうに Seria だったか CanDo だったかの100均ショップで売っている。
  • キーボードの大きさもまあまあ使える範囲で、タイピングにほとんど違和感がない。
  • 外部への画面出力が microHDMI なので、ふつうの HDMI ケーブルに繋ぐには変換アダプターが必要。これもダイソーとかの100均ショップで売っている。
  • 画面は精細すぎるので、ふつうの Windows 機で使う場合よりフォントサイズを125%〜150%くらいで使わないと文字がよく読めない(ぼくの老眼が進んでいるだけかもしれない)。
  • 電池の持ちも問題ないと思う。ただ、かばんに入れっぱなしにしていると、いつの間にか電池が切れていることがよくある(とはいえ、そういう場合でも上述のとおりモバイルバッテリーから充電できるので、コンセントがない環境であってもまあなんとかなる)。
  • 処理速度は、割り切って使うなら十分。ヘビーな統合開発環境を起動してガリガリ開発するとか本格的な深層学習モデルを使って学習させるとかならともかく、Atom とかのエディタでスクリプトを書いたりとか Jupyter Notebook で簡単なサンプルプログラムを写経するとかなら十分いけると思う。
  • 購入時に純正レザーケースは買わなかったので、持ち運び時のケースとして紙和の iPad mini 用サイズのを買ってきて利用している。いい感じの風合いですごく気に入っている。siwa.jp

Jelly Pro

www.kickstarter.com

  • スマートフォン。世界最小をうたっている。
  • そうとう小さくできているので好き。
  • Kickstarterで買った。$105。Backer としては相当遅いほう。
  • 届くまでだいぶ待たされ、もう届いている人のネット上の報告をねたましく眺めていたところ、ある日突然、それまで常用していたスマートフォンPolaroid pigu )のファームウェアがぶっ飛ぶというトラブルに見舞われてしまった。結果として手元にまともに使えるスマートフォンが無くなってしまい途方に暮れていたところ、その2日後という狙い澄ましたようなタイミングでこいつが手元にやってきた。そんなわけでこいつには何か運命的なえにしを感じている。
  • ケースは同時注文したもの。というのも、メーカー純正品じゃなければこいつにぴったり合うケースなんて手に入らなそうだと考えたから。
  • ダイソーで伸びるストラップを買ってきて、ふだんはジーパンのベルトループにつないでジーバン右のコインポケットに入れてある。ぴったり収まる。
  • 画面のサイズは現在流行りの大画面スマートフォンに比べると圧倒的に小さい。スマフォゲームとかはできないものと考えたほうが良い(とはいえ、ポケ森をインストールしてみたところ普通にゲームを進めることはできた。画面小さくてすごく見にくいけど・・・)。
  • SNStwitter , Facebook )、Slack、ちょっとした Web ブラウジングGoogle マップ等の利用なら全く問題なく使える。
  • 画面の大きさを例えていうと、いにしえのガラケーのころの画面サイズに相似している。なので、こいつで Twitter などを見ていると、むかし京ぽんから Twitter 見てたころを思い出したりする(おっさん)。
  • 入力はフリック入力でそこそこ。入力間違いは「思ったより」ないが、ふつうのサイズのスマフォと比べるとやはり多くはなる。
  • 欠点として、電池が持たない(まあ筐体が小さい=電池も小さいのだから仕方ない)。頻繁にSNSやメッセージアプリを閲覧していると、朝出勤して退勤するころには電池が無くなりかけている。なので、会社で自席にいるときに充電しておくとか(平日)、遠出する時には充電済みモバイルバッテリーをかばんに忍ばせておくとか(休日)、電池残容量に対するケアは必須。

LG Minibeam PH550G

www.lg.com

  • モバイルプロジェクタ。
  • それなりに小さくできているので好き。
  • 春ごろにとある IoT 勉強会みたいなイベントで適当なプレゼンをしたら Amazon ギフト券1万円分をいただいてしまったので、せっかくなのでそれを使って Amazon で購入。38,502円(うち1万円分がいただいたギフト券使用)。
  • 大きさ的には「上述の GPD Pocket よりひと回り小さい底面積×厚みは2〜3枚分」くらい。実用プロジェクタとしては小さいほうだと思う。
  • かばんに入れようと思えばそれほど無理なく入るので、持ち運びも楽々(とはいえふだんはかばんには入れていない)。
  • これよりもっと小さい、ポケットに入れて持ち運べるような製品もいくつかあるが、入力系統が限られてたり、画面の解像度が小さかったり、何より投射できる画面の明るさが決定的に足りてないためこの製品を選択した。
  • ダイソーで買ったミニ三脚を取り付けたところ、投射角度の調整が極めて快適になって便利。
  • 筐体自体にバッテリーが搭載されているので、ちゃんと充電できていれば電源がない環境でも利用できる。
  • 筐体の大きさがそこそこあるので入力系統が豊富で、HDMI のほか、D-Sub15ピンのVGAの口もある。また Windows 10 のワイヤレスディスプレイとしても使える。
  • 解像度が 1280×720 あるので、上述の GPD Pocket はじめ、たいていのノートPCの外部画面出力先として十分な解像度である。パワポGoogle Slides といったプレゼンのほか、Excel表などを映しても、細かな字もちゃんと読める。これより安い価格帯の製品だと横が 800 しかなかったり、もっと安物になると 480x320 とかだったりするので、PC画面を投影するのは難しいのではないかと思う(動画を流すなら十分なのかもしれないが)。
  • 明るさは 550 ルーメン。一般的なオフィス環境で必要とされる数値(2000 ルーメンくらい?)よりは低いものの、一般的なオフィス環境(いまのぼくの勤め先のオフィス環境)で、だいたい50〜60インチくらいのサイズに投影するぶんには充分な明るさで実用に耐えると感じた。
  • ちゃんと独立した部屋として設けられている会議室であれば天吊の大型プロジェクタなり壁面設置の50インチ超サイズの大型液晶ディスプレイなりを設置して活用すべきだろうとは思うが、執務スペースの一角をパーティションで区切った程度のミーティングスペースで4〜6名のカジュアルミーティングをする程度であれば、この製品で明るさ的にも解像度的にも充分間に合うと思う。実際会社に持って行って、たびたびこれを使ってミーティングを行った。
  • 私物なのでいまは家に持ち帰っているけど、これ、会社で部署ごとに持っててもいいんじゃないかと思う。


以上3つのガジェットをご紹介しました。いずれも自信を持ってお勧めできるものですのでご興味のある方はぜひ。
ねとけんアドベントカレンダー2017、あす24日目は nekon さんです。乞うご期待。
adventar.org